■ 抄録・要旨
| 大気エアロゾルの質量濃度分布は、粒径1〜2μm付近を谷間とする二山分布を示す。本研究では、PM2.5より更に微小なPM1に着目し、これまでに報告例の少ない都市部の大気を対象としてPM2.5との比較を行った。
試料採取は早稲田大学西早稲田キャンパス51号館屋上(65m)と明治通りの道路沿道で行った。
サンプリングにはサイクロン式分粒装置を用いた。採取時間は48時間とし、イオン成分、炭素成分および金属元素成分の分析を行った。
2地点ともに、PM2.5、PM1濃度は冬から春にかけて高くなる傾向が見られた。PM1/PM2.5は年間を通して0.6〜0.9で推移した。また2013年3月に発生した大規模な煙霧の際には、PM1濃度には大きな増加が見られなかった。
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